LT-501RHはどんな用途で使用するか・・・

2018年2月16日
by ノルドマルク

 

LT-501RHはバッテリー別売りのLoRaWAN対応ビーコン/GPSトラッカーです。この大型バッテリーに対応したトラッカーはどのような用途で使われているのでしょうか?

 

 

 

 


 

■ 鳥獣害―――野生動物首輪

群れで行動する動物の調査には野生動物首輪が有効です。Telonics社、Lotek社など野生動物首輪のメーカーとして有名で、国内でもサル用首輪などを製造しているメーカーもあります。

野生動物首輪の問題はいくつかありますが、最大の課題は電池のもちです。動物の大きさにより首輪重量にもおのずと限界があります。通常は顎の部分にバッテリーがあり、GPS・送信部は首輪上部にあるケースが多いです。最低でも1年間、できれば2年間もてば2シーズンに渡り動態調査を行うことができます。LT-501RHは毎時送信で2年7カ月間(メーカー公称値)バッテリーがもつであろうというのがウリのひとつになっています。

 

次の問題が脱落方式です。火薬式、メカニカル式がありますが前者は保管方法に制限があり、日本のように原発がある地域での使用も制限があるようです。後者は高額になりやすいです。またタイマー方式と任意タイミング方式がありますが、タイマー方式で数十万する首輪が正確に脱落(ドロップオフ)しない、というのもよくある話です。任意タイミング方式はテレメトリ式で2つ以上のアンテナを持ち、首輪をつけた動物の反応を追いかけることが必要で、マンパワーがいります。

 

また従来脱落式首輪は非常に高価です。海外のメーカーはほとんどが電池がなくなったら、メーカーに首輪を送りバッテリーを付けなおし、再度設定をしてもらう必要があります。弊社が目指す野生動物首輪は高くとも7万円程度でできるだけたくさんの個体に取り付けられるような首輪開発を目指しています。

動物の群れ管理、罠アラートなども一括して弊社クラウドアプリTRELinkで行えるようになる予定です。

 


 

■カート管理

空港などで数珠繋ぎになっているカートがどこにいったかわからない・・・というのはよく聞く話です。過去に航空会社様などからソリューション提示を求められておりましたが、「電池のもち」が最大の問題でした。LT-501RHは実用に耐えうる初めてのトラッカーと言えます。

フランスでは4000個ほどのLoRaゲートウェイを設置して、某大手スーパーが運送用カートの位置をLoRa方式で管理していると聞いたことがあります。全40,000台のカートの内10,000台を管理しているそうです。

野生動物首輪、カート管理などで実証実験を行いたいお客様はぜひご連絡ください。時期にもよりますが前向きに検討させていただきます。機材弊社持ち込みます。

 

見守り想定実験

2018年02月15日
By マイク

 

GPSトラッカー「LT-100」を使って、子どもの見守りをしたいという声をよく聞きます。学校の屋上または学校周辺の高い建物にGWを設置し、子どもの位置をリアルタイムに把握できます。

実際に運用することを考えた際に気になる点として、LT-100のバッテリーの持ちがあげられます。どれくらいの頻度で充電が必要になるかはとても重要なポイントです。

弊社での実験結果ですが、レポート間隔3分の場合は3日間でバッテリーが切れてしまい、これでは実用的ではありません。ですがLT-100はGセンサーを内蔵しているため、端末の静止→動作を検知することができ、静止中と動作中のレポート送信間隔を別々に設定できます。そこで、実際に子どもに持たせた場合を想定した実験を行いました。

     (クリックで拡大)

 

通常は60分の送信間隔に抑え、通学時(移動時)は3分の送信間隔とすることで、バッテリー持ちを3日→3週間まで延ばすことができました。

見守りシステムの方式や費用感は以下資料を参考ください。

→資料PDFダウンロード

Kerlink iFemtoCell923を使用したLoRaシステムの現状報告

2018年2月8日
by ノルドマルク

 

Kerlink社 Wirnet iFemtoCell 923の社内評価も終わり、販売する製品の入荷を待っております。
お引き合いも大変多いのですが、ネットワークサーバーやアプリケーションに関わるご相談をよくいただきます。弊社アプリケーションezFinder BUSUINESSご利用という観点から見た、Wirnet iFemtoCell 923を使用したLoRaシステム現状について現状報告いたします。


Wirnet iFemtoCell 923

 

それ以外のネットワークサーバーについても、ご要望により徐々に確認をすすめます。

*Wirnet Station 923ゲートウェイご利用の場合は、従来通りSPN方式によるezFinder BUSINESSの利用は問題ありません。

iFemtoCellへのSPNインストール成功

2018年02月07日
マイク

 

Kerilink屋内用ゲートウェイ「iFemtoCell」へのSPNインストールが成功しました。

SPNはSmallPrivateNetworkの略で、外部のネットワークサーバへ接続不要というメリットがあります。また、通常のネットワークサーバのような月額料金はかかりません。SPNライセンス買い切りでご使用いただけます。

(クリックで拡大)

 

ブラウザからSPNにアクセスしたキャプチャですが、屋外用GWのSPNと比べてスタイリッシュかつわかりやすい構成になっていると感じますね。
周波数設定や端末設定など、これからいろいろ検証しようと思います!

 

→「iFemtoCell」詳細はこちら

3G カメラご購入のお客様にTRELink1カ月間お試しいただけます

2018年2月6日
by ノルドマルク

 

3Gカメラご購入のお客様は長野県大町市、北海道遠軽町、静岡県藤枝市、福岡市などの実証実験で利用した、TRELinkを1カ月間無料でご使用いただけます。TRELinkはAWS上で運用している鳥獣被害用クラウドアプリです。罠に動物がかかった際のアラートや3Gカメラで撮影した画像の閲覧・管理を行うことができます。

話は変わりますが、私の自宅にキツネが出没して困っています。エサを与えていないのに毎夜近くの丘陵から降りてきて、近所に餌がないかパトロールしています。「キツネが出る」というとそうとうな山間の町を想像されるかもしれませんが、人口30万の普通の住宅街にある一軒屋です。このキツネはたまにフンをしていき、これがこわいエキノコックスの感染源となります。潜伏期間が10-20年間で、感染部位切除しか治癒方法がないというのが恐ろしいところです。いろんな人にアドバイスをもらい、スモークのにおいをキツネが山火事と勘違いして逃げるという、木酢液をばらまきましたが効果は全くありません。

 

赤外線センサーで感知して水を放射する機器が効果的と聞きましたが、-10℃になる自宅近辺では使用できません。キツネはわな免許のない人が捕獲することはできないですし、殺処分もできないと聞いています。雪玉を徹底的にぶつけるのが効果的と聞いていますが、夜中ですとこれもままなりません。何かキツネ対策を「発明」したいところです。

 

それと驚いたのがこのキツネ画像の「栄養たっぷり感」です。普通雪がない時期に道路に出てくるキツネはみすぼらしく、やせこけている場合が多いです。しかしこのキツネはどこでエサを確保しているのか、驚くほどふくよかです!

 


TRELink試用版のご案内

 

 

▼TRELink総合サイトはこちら

 

 

新製品入荷予定

2018年2月5日
by ノルドマルク

 

予定より遅くなりましたが、2018年2月1日に技適を取得したGlobalSat製品、Kerlink社製品の入荷予定をお知らせします。「販売することのできる」製品の入荷予定です。


Kerlink屋内用 ゲートウェイ Wirnet iFemtoCell  2/16入荷予定

自治体で計画的にゲートウェイを設置しても屋内では信号が減衰し、どうしてもカバーできないエリアが発生します。iFemtoCellは屋外用のゲートウェイの補完に最適です。価格は屋外用ゲートウェイの1/4程度で、なんとSPN方式にも対応しています。通常通りネットワークサーバーを介しての利用も可能です。SPN方式にはSPNライセンスの購入が必要ですが、毎月のネットワークサーバー料は発生しません。もちろん本ゲートウェイを介して、ezFinder BUSINESSにエンドノード情報を表示・管理することができます。

 


 


LD-50H  2/19入荷予定

 

LoRaWANではエンドノードとして動作し、LoRaM.O.S.Tではゲートウェイとして利用することのできるUSBドングルです。エンドノードとして利用する時にはネットワークサーバーを介さず、直接アプリケーションサーバーにデータを送信します。ゲートウェイとして利用する時には、LT-601 をエンドノードとして使用します。その際Passiveモードで、位置情報を入手したい時にコマンドを発行して位置情報を入手します。

 


 


LT-501/LT-601  2/19入荷予定 

ビーコン対応LoRa GPSトラッカーです。バッテリーサイズは当初、小・中・大を予定していましたが、小・大のみになりました。501がLoRaWAN対応で、601はLoRaM.O.S.T対応でLD-50Hと組み合わせて利用します。ezFinder BUSINESSにあらかじめビーコン位置をランドマークとして登録し、501/601と紐づいた時に位置表示を行うことができます。

エンドノードが続々登場しますが、弊社製品は今のところすべてezFinder BUSINESSで表示・管理できます。またezFinder BUSINESS利用の最大のメリットは、アプリからコマンドを発行しリモートで設定変更を行えることです。例えば送信間隔の変更(ex. 3分→1分)、モードの変更(定期モード→モーションモード)、GPSオン/オフなどをリモートで行うことが可能です。またActility、Loriotなど様々なネットワークサーバーに対応しているため、一種類のネットワークに頼らず複数の混在ネットワークサーバー経由でデータの表示・管理を行うことができます。

屋内用GW レポートロスト率検証

2018年02月02日
マイク

 

屋内用GW「Wirnet iFemtoCell」にデバイス「LT-100」を紐づけし、レポートロスト率を検証しました。レポートロスト率はデバイスからレポートを送信した回数とネットワークサーバがレポートを受信した回数からパーセンテージを割り出しています。

今回、ネットワークサーバはLORIOTを使用しています。

屋内用GWは壁掛けにしました。屋外用GWと比べてコンパクトですし、かなり軽量化されているので、移動や設置が驚くほど楽です。


ゲートウェイ大きさ比較

 

取り付け

 

実験の結果は以下になりました。

接続する台数を増やすとCHが混線するためかロスト率が上昇するのがわかりますが、屋外用GWと屋内用GWで大きな差は見られませんでした。

今後も別観点で様々な実験をしていく予定です。

※弊社実験の結果です。ロスト率は環境によって異なります。

※ロスト率は全端末の平均値です。