LoRaWANとプライベートLoRaの混合について

2017年12月22日
by ノルドマルク

  LoRa最大の特長は何か一つだけあげてみてくださいと言われたら、私はまず「自分でゲートウェイ(GW)の設置場所を決めることができる」という点をあげます。これはLTE-mやNB-IoTまたはSigfoxでも難しいかと思います。ではそんなマーケットやシチュエーションがあるかという話ですが、確実にあります!

 

・鳥獣被害

鳥獣被害システムにおいてGWはLTE/3G圏内になければいけませんが、そこから5-7km距離をのばしたところに罠を設置できるという点が、最大のLoRa利用のメリットです。弊社のあるお客様は11月に熊の罠を設置し12月には終了、1月には違う場所で鹿の罠を設置します。こういったケースではGWが容易に移動・設置できることが重要でLoRaならではのメリットがあると感じています。もちろん他のLPWAシステムの基地局が罠を設置している場所をいつもカバーしていれば良いですが、それは現状のLTE/3Gエリアより広く、そう簡単にインフラが整うとも思えません。

 

・ゴルフ場におけるカートや芝刈り機、駐車スペースの管理

これもクラブハウス屋上などにGWがなければ難しい案件です。

 

・キャンプ・登山

たとえば小学校の先生が生徒を登山に連れて行くとします。その場合以下のようなモバイルGWを持参しスマホ利用で自分がGWの役割を果たすことが可能です。この場合LTE/3G圏内である必要はありますが、自分がGWになれるということがLoRaのひとつの特長です。

 

LoRaの技術評価も終わり、応用ステージに近づいていらっしゃる民間企業・自治体も多いです。

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  自治体がインフラとしてプラットフォーム(GW+NS)を設置した場合でも、LoRaで通信できないような場所は多くあります。100%自治体で設置したプラットフォームを利用するのではなく、自分がLoRaを使いたい場所はGWもしくはGW+NSを自分で設置するという考え方です。「プライベートLoRa」と言いますが、自治体主導のLoRaではこのプライベートLoRaとの融合が非常に重要と考えています。プライベートLoRaにも通常通りNSを利用する方法と、利用しない方法があります。NSを利用するとしても自治体が用意しているNSと異なるNSを利用することもあります。その場合も違和感なく使用しているクラウドアプリで表示・管理できることが重要です。 LoRaでは「インフラが無いエリアは自分のGW(またはGW+NS)でうめる」という方法が可能です。