近年注目されている放牧は主に妊娠期間や育成期間の牛を省力的に低コストで飼養するために行われており、舎飼より牛へのストレスも少ないとも言われ、利用する草地は国土の有効活用にもつながります。その一方で、広大な草地で多数の牛の健康管理、牧柵や水槽などの設備管理には人手を必要とします。
「うしみる」はLoRa通信※を利用した、遠隔で放牧牛を監視するシステムです。 放牧で懸念される脱走牛を早期検知し、崖からの落下など予期せぬ事故の防止に役立てることが可能です。 またしばらく動かないなどのケガや疾病兆候の早期発見に活用することができます。
※LoRaとはLPWA(Low Power Wide Area)という、 省電力で広いエリアをカバーするコンセプトの無線通信規格の一つです。
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・複数の牧区に放牧された牛をリモートで監視が可能
複数の牧区に 放牧された牛の見回り、監視には多くの時間が必要となります。「うしみる」では管理者がどこにいても、クラウドアプリで各放牧牛の現在位置などを確認することが可能です。離れた牧区にいる放牧牛を目視で確認する時間を大幅に削減することが可能です。
北海道の公共牧場などでは5月に各農家から牛たちが入牧します。月齢別に牧区が割り当てられるケースも多く、必ずしも同じ農家からの牛が一緒の牧区になるとは限りません。月齢の浅い牛にとっては、初めての優劣関係が牛群内で形成されます。 「うしみる」は月齢の浅い牛の親和行動や敵対行動をリモートで監視するのにも有効です。
・輪換放牧における牛群の把握が容易
輪換放牧は連続放牧に比べ放牧牛にムラなく草を食べさせることができ、草地の荒廃を防止し放牧効果を高めることができます。その一方で牛の移動に大きな労力が必要となります。「うしみる」は個々の牛の位置情報を地図上に表示することにより、牛の移動漏れがないかの確認を容易にします。
*うしみる首輪の位置情報送信頻度により地図表示に多少遅れが発生する可能性があります。
・広大な牧区における捜索が容易
広大な牧区で霧など悪天候時に、数百頭の放牧牛の中から目視だけで特定の牛を捜索する事は容易ではありません。
「うしみる」は放牧牛の位置情報を地図に表示し、効率的に目標の牛を発見することができます。
・脱走牛の早期検知・追跡
牧柵の点検は日常的に行いますが、それでも牛の脱柵への不安は尽きません。
特に牧区内の牧草が少なくなってきた時期に、牛は柵外へ野草を求めて脱柵してしまう事があります。
また、牧場管理者は悪天候日(特に夜間)には牛が雷などに驚き脱柵につながらないか気になり、落ち着かない夜を過ごすことも多いかもしれません。「うしみる」は夜間でも牧場から離れた自宅などから、パソコン・スマホで牛の位置情報などを確認することが可能です。
さらに、「うしみる」は ジオフェンス(アプリケーション上で設定した仮想の柵 ) により、
脱柵した牛を早期に検知し管理者へアラート通知することが可能です。
*うしみる首輪の位置情報送信頻度によりアラート通知に多少遅れが発生する可能性があります。
・疾病兆候の早期発見
ケガや疾病による放牧牛の死亡を避けるためには、 兆候を早めに発見することが何よりも重要です。
しばらく動きがない牛については活動量が落ちていることを検知して管理者へアラート通知する事が可能です。
・草地管理に最適
放牧牛の位置情報履歴から牧区内において牛がどのあたりで行動(採食)していたかが判り、草地状況の把握に役立てる事が可能です。
以下の牧区では10頭の牛群において、すべての牛がほぼ同じような場所で集中して採食を行っていました。
・目視による発情検知の補助ツールとして利用可能
広大な牧区で発情した牛をより分ける際、発情周期・活動量の変化から発情検知をアシストします。
・目視による発情検知の補助ツールとして利用可能
・2020年6月10日現在、本機能は未実装。2021年度以降機能追加予定有
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協力:豊頃町農業協同組合 様
うしみる紹介動画
うしみる首輪 | |
放牧牛の位置情報をLoRa通信で送信します。
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うしみる首輪 電池式 |
うしみる首輪 電池式 装着例
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うしみる首輪 ソーラー式(2021年2月下旬リリース予定) |
うしみる首輪 ソーラー式 装着例
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うしみる首輪サイズ | 電池式 | ソーラー式 |
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総重量(錘除く) | 約600g | 約360g |
錘重さ | 約570g ※使用しない場合有 | 約570g |
トラッカーの重さ | 約400g | 約80g |
本体(端末)の縦/横/高長 | 11㎝/8㎝/7㎝ | 8㎝/7.9㎝/2㎝ |
ベルト幅 | 3.8㎝ | 3.8㎝ |
ベルト最大の長さ(首まわり) | 約106㎝ | 約106㎝ |
クラウドアプリケーションezFinderBUSINESS | |
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うしみる首輪からのデータをもとに、各放牧牛の位置をリアルタイムに地図上に表示します。
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オプション ソーラー給電機 | |
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電源が取れない場所で、ソーラーでゲートウェイに給電する機器です。 十分な日射量がある場所に設置する必要があります。
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レンタルプラン【北海道内向け価格】
100~299頭 |
300~499頭 |
500頭~ | |
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月額利用料 (税込価格) |
(1頭あたり) ¥3,300 |
(1頭あたり) ¥3,025 |
(1頭あたり) ¥2,750 |
※上記レンタルプランは、6か月間以上のご契約が必要。価格は2021年4月5日現在
ヒアリング | 放牧頭数、現地情報の確認 |
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概算見積提示 | |
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現地確認 | 地形等からアンテナ(親機)の設置予定地を選定 |
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お試し期間 | うしみる首輪とアンテナ(親機)を仮設して試験運用を行う |
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正式見積提示 |
放牧牛管理システム「うしみる」に興味がある牧場からの無料トライアル受け付けをしています。
期間:2021年4月~11月のうち約1ヶ月
内容:放牧牛10頭に「うしみる首輪」を装着し、放牧牛管理システム「うしみる」を体験できます。
参加条件:
・北海道内の公共牧場・民間牧場(北海道外の牧場様は別途、ご相談下さい。)
・放牧牛のリモート管理に興味をお持ちの方
・実証中に得られたデータはシステム向上のため利用する事を許可いただける方
「うしみる」でできること:
・現場から離れていても、放牧中の牛の位置を地図上で確認できる
・位置情報はPC、スマホ、タブレットなどで閲覧可能(ガラケーは不可)
・脱柵時にはアラートメールを発信します。
・動きが無い牛を発見し、アラートメールを発信できます。
その他:
・通信機器に必要な電源の電気料金は牧場にご負担いただきます(低消費電力機器です)
・スケジュール等の状況により応募頂いた場合にも時期の変更、またはお断りをさせて頂く場合がございます。
・実証実験で得られた情報は弊社内のみにて利用させていただきます。
・契約の自動更新はありません。