2025年11月06日
byノルドマルク
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10年ぶりに工場、メーカーとの打ち合わせのために中国深圳を訪問しました。弊社は北海道にありますが、新千歳から深圳まで深圳航空の直行便ができたので、5-6時間ほどで深圳を訪問できるようになりました。深圳は人口1800万人の大都市ですが、若者の多い都市です。一人っ子政策が終了して夫婦が多くの子供を持つようになったからではなく、地方から移住してきた人が多いので深圳の人口は爆発的に増えているようです。今回訪問した工場、メーカーなどの従業員もそうですが、タクシーの運転手なども地方出身の人が多いです。深圳に向かう機内もあまり年配の方はおらず、若い夫婦やカップルの姿が目につきました。
人口が増えているにも関わらず、さまざまなシーンで省力化、IT化を目指す中国の姿が目に映りました。8階建てのホテルに泊まりましたが、ルームサービスで食事の配達はロボットが行います。エレベータにも器用に乗り目的の部屋まで食事を届けます。飲食店は日本でも最近よくみかけますが、QRコードによる注文方式が多いです。省力化により、より少ない人員で業務を遂行できるようになっていますが、余った人はどこにいっているのでしょう?驚いたのは警備や安全にさく人員の多さです。まずどのホテルや地下鉄の駅に行っても荷物検査、ボディチェックがあります。ホテル内でもフロアのあらゆる場所に監視、警備を行っている従業員がいます。
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旅行者は交通状況に要注意です。車道と「それ以外」に分かれていますが、「それ以外」の部分をバイク、自転車、歩行者が利用しています。バイクの人たちはヘルメットも不要のようでかぶっていない人の方が多いようでした。バイク、自転車、歩行者が何かのルールに基づいて走行、歩行しているようには見えません。旅行者は細心の注意を払わなければトラブルにあう可能性が高いと思われます。
私にとって以下は中国旅行の必需品です。
1.Ahamo
中国への日本人旅行者がまず帰国後不満を述べるのは、通信環境です。ネット規制などで「SNSが利用できなかった」、「ホテルのWiFiが使い物にならなかった」などです。Ahamo利用であればVPN不要で規制回避できます。まず深圳についたらグローバルローミングをONにするだけで、4G利用可能となります。スマホとアップルウォッチの時刻も時差を反映した現地時刻に自動でなります。ホテルでもWiFi利用せずに4Gで通信します。海外で日本代表のサッカーや野球の試合をストリーミング配信で見たい場合も、海外では見られないケースが多いですがAhamaoでは視聴することができました。Ahamo利用でない旅行者はVPNを準備するケースが多いようです。
2.電子マネー
今回はAlipayを事前に用意し、買い物や地下鉄で利用できるようにしてでかけました。現金とクレジットカードだと相当厳しいです。現金で払うとお釣りをもらえないこともあるようです。地下鉄駅なども現金で切符を購入できる機械は1台しかおいていない駅もありました。Alipayではお店のQRコードを読むか、こちらのQRコードを読み取ってもらいます。またQRコードで地下鉄にも乗ることができ、履歴も残るため出張精算にも最適です。
3.百度地図
Google地図だと目的の会社などを時間通りに訪問できないかもしれません。百度地図では中小企業名でも目的地として設定することができ、現在地から電車、バスの乗り継ぎなど的確に指示してくれます。カメラのでライブ撮影した画像からナビしてくれるアプリもあるようですが、利用していません。
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物価はどうでしょうか?先月カナダに行きましたが、円安もありスーパーマーケットなどの商品は2.5-3倍くらいの価格でした。深圳の不動産などは高いと思いますが、交通費やスーパーマーケットの商品は日本より安めであると感じました。上の写真のカニも日本では1万円以上と思いますが、深圳では1000円ちょっとでした。
深圳の人たちの人柄はどうでしょうか?地方出身の方が多いせいか、親切で優しい人が多いと感じました。風邪気味で体温計を買いに行ったら、薬局で「買う必要はないんで、体温はかってあげる」と言われ、熱が無いことがわかるとていねいに症状に合わせて薬を調合してくれました。タクシーの運転手なども親切で、こちらが「北海道からきた」というとさまざまな質問をなげかけてきます。20分くらいしか乗っていないのに「微博(SNS)で友達にならないか?」などと言われたりします。こちらの下手な中国語にも、粘り強くつきあってくれていねいに対応してくれる方が多かったです。
ただ要注意は、政治にまるきり興味なさそうな深圳のタクシードライバーでも、こちらがいくらか中国語をしゃべることができるとわかると、だんだん要注意な質問を投げかけてくる人もいました。たとえば今回「高市首相はどのような評判ですか?」、や「台湾の総統についてはどう思いますか?」などの質問がありました。もちろん相手に他意はなく、「純粋に私(日本人)の意見を聞きたい」というだったと思います。日本人として「ふるまい」に注意が必要なシーンはありましたが、わたしのなかでは「深圳の人たちは親切な人が多い」と強く印象づいた出張でした。