タグ: センサー

  • RA02G 電子タバコ検知アラートを試してみました

    2024年11月19日
    by リトルフィールド

     

    弊社が取り扱っている電子タバコセンサー
    「RA02G:LoRa喫煙、電子タバコ、防犯アラームセンサー(DC電源)」について、現在多くのお問い合わせをいただいています。

     

    いただく内容として多いのが、トイレや個室等で隠れて電子タバコを吸う方へ対処をしたいというものです。(一般的な火災報知器ではタバコ、または電子タバコの煙を検知することはほぼ不可能です)

    そこで、本トピックではデモ機を使い、電子タバコ検知の性能をいくつかの部屋で検証します。

    もちろんトイレ等の広さは職場環境や家によりそれぞれで、風や室温により結果も違ってきます。そこにプラスして喫煙者のタバコの吸い方も影響してきます。(煙を吐く向き、息の強さ、電子タバコの種類等…)

    また、簡易的な環境での試験のため、あくまで目安としてご参考ください。

     


    [検証1] (W)82×(D)122×(H)220のトイレ

     

    ◆環境
    ・部屋中央の天井に設置
    ・便座に座って喫煙
    ・喫煙者~センサー間:1m
    ・暖房なし
    ・ドア、窓は閉めた状態
    加熱式たばこをトイレで吸う人
    種類 煙横向き 煙下向き 煙上向き
    電子タバコA(1) 30秒 20秒 18秒
    電子タバコB(1) 27秒 24秒 19秒
    Vape 16秒 15秒 12秒

    完全個室&狭い部屋の場合、アラート鳴動後すぐに喫煙をやめてドアと窓を開けて換気をしても、530分程度検知し続けました。

     

     


    [検証2] (W)260×(D)350×(H)220の部屋

    ◆環境
    ・部屋中央の天井に設置
    ・壁際で椅子に座って喫煙
    ・喫煙者~センサー間:1.5m
    ・暖房なし
    ・ドア、窓は閉めた状態
    電子たばこを隠れて吸う人
    種類 煙横向き 煙下向き 煙上向き
    電子タバコA(1) 10秒
    電子タバコB(1) 3分 15秒
    Vape 2分10 1分40 15秒

    5畳程度の部屋になると、感知までの時間が急に伸びます。

    煙を下向きに吐いたほうが、床→壁と伝うのか、息の関係なのか検知する時間が横向きより短くなるようです。

     


    [検証3] 1.7m×3m 高さ2mの物置

    ◆環境
    ・暖房等:無し
    ・天井からセンサーの位置:20cm(棚に固定)
    ・人からセンサーまでの距離1.8m
    ・部屋端の棚に固定
    ・真ん中に座ってセンサー側を向いた状態で喫煙
    加熱式たばこを吸う人
    種類 煙横向き 煙下向き 煙上向き
    電子タバコA(1) 30秒 未検証 未検証
    電子タバコB(1) 30秒 未検証 未検証
    Vape 30秒 未検証 未検証

    狭すぎるため、どの向きでやっても秒数はそこまで変わらないと判断し横向きのみ検証しました。ここまで狭いと、ある程度吸い方が異なっても反応はしそうです。

     


    [検証4] 半個室トイレ想定

    ◆環境
    ・・車庫内中央の柱にコンパネを固定(サイズ(W)0.91m×(H)1.82m)
    →前以外に壁はない状態
    ・壁と対面した状態で喫煙
    ・壁と人の中間の、上部鉄骨に固定
    ・人からセンサーまでの距離1.5m
    種類 煙横向き 煙下向き 煙上向き
    電子タバコA(1) 20秒 30秒 未検証
    電子タバコB(1) 40秒 40秒 未検証
    Vape 40秒 20秒 未検証

    前に壁があるだけでも壁に当たった煙が上に行き、しっかり鳴動しています。

    大きい職場にあるような半個室トイレでも有効と言えるのではないでしょうか。

     

    現状の検証は以上となります。

     

    ◯まとめと結果

    ・狭い部屋、または前にすぐ壁があるような状態では早く反応することは多い

    ・広い部屋では吸い方や電子タバコの機種によっては反応しないことがある

    結論:個室または半個室の狭い部屋での使用がオススメ

     

     

    ちなみに電子たばこ試験終了後、換気をして自分では匂いが消えたと思っていても、他社員はまだ匂いを感じていたとのことだったので、トイレで隠れて電子タバコを吸っている方ももしかしたら同じ心理なのかもしれません。

     

    上記結果から気になる点や、導入を検討している方はぜひお問い合わせください!

     

     


    → RA02G:LoRa喫煙、電子タバコ、防犯アラームセンサー(DC電源)詳細はこちら

  • フランスへの訪問

    2023年12月 26日
    by マイク

     

    20202月に予定していたフランス訪問が新型コロナウイルスの流行で延期になり、3年越しにようやく行くことができました。今回訪れたのはLoRaWANゲートウェイメーカの「Kerlink」と、水質センサーメーカの「AQUALABO」の2社です。

     

    私は英語もフランス語も話せないのでスマホの翻訳アプリだけが頼りでした。アプリは言葉を認識し即座に翻訳してくれますが、聞き取りミスや間の取り方で文章はブツ切れになって変な位置で区切ってしまうなど、コミュニケーションツールとしてはまだまだといったところです。Kerlinkとの打ち合わせでは途中からカーリンクジャパンからキリアン様にオンライン参加いただき双方の通訳をしていただきました。時差もある中、大変申し訳なかったと思います。

     

    AQUALABOとの会議では日本語を話せる担当はいませんので完全に翻訳アプリに頼った会話となります。しかし、アプリの使い方などはどちらも不慣れなため、相手方はイラついているようにも感じました。センサーの校正ツールやメンテナンスのトレーニングなどは概ね実施していただけたかと思います。しかし、翻訳に手こずったために、こちらが交渉したかったことや聞き取りしたかったことなど、1日半あってもまるで時間が足りませんでした。

     

    以下、トレーニングの様子(抜粋)

     

     

     

    物価は非常に高いです。

    以下、コンビニの商品棚。水より安いワインは品切れになってました。

     

    2社ともランチに連れて行っていただきました。

     

     

    スリにも遭わず、コロナやインフルなどにも罹らず帰って来れたのでよかったです。

  • Netvox社(台南市)を訪問してきました

    2023年4月28日  
    by ノルドマルク 

     

    コロナが落ち着きやっと海外に出張できるようになりました。今回はLoRa製品で取引きの多い、台湾のメーカー数社を訪問してきました。札幌から台北行きのLCCタイガーエアーはこの時期往復39,000円弱と、東京出張と変わらない値ごろ感です。

     

    訪問したのは、LoRa対応センサーで200以上もの製品をリリースしているNetvox社です。Netvox社はエリア人口180万超の台南市にあります。1995年設立ですが、6年ほど前からLoRa製品にほぼ完全シフトし売上げを伸ばしている会社で、工場は厦門にあります。業務分けは厦門で製造、ファームウェア・ソフトウェア開発、台南はAIを利用した開発行っているとの事。

    特筆するはNetvoxのビジネスモデルです。多品種少量販売で、コアユーザー数社が特定モデルを大量購入しているようです。そう聞くと多品種開発に大きな投資が必要かと考えますが、実際少ない種類の通信ジュール、アンテナ、筐体で、センサーの種類だけ変え、効率的に開発を行っているようです。

    今年に入り複数のセンサーをつなぎ、LoRa通信でデータ送信できる端末をリリースしました。Netvox社の製品は屋内用途のセンサーが多く、弊社で取り扱う水質センサーや農業用センサーなど、本格的な屋外用センサーをLoRa通信で送ることができるような製品はありません。スマートビルディング向けの製品が多いです。モデル数が多いので、メーカーも売れ筋の数モデルしか在庫しておらず、納期が2週間から6週間かかります。6週間かかるようなケースは、大量注文があり工場が忙しい時期となります。どういう時期に大量注文発生するかわからないので、正確な納期がなかなか答えにくいメーカーではあります。

     

    今回の海外出張でうかつだったのは、「日本に帰る際に航空会社で、ワクチン接種証明の提示を求められる」ということを知らなかったことでした。台湾も旅行緩和したため、事前調査をさぼっていました。「接種証明アプリ⇒マイナンバーカード読み取りで証明書発行」で何とか事なきを得ました。

     

    電子マネーマニアとして、以下の情報を共有しておきます。

     

    セブンイレブン・・・Appl Pay利用可

    ファミリーマート・・・Apple Pay不可

    台北駅コインロッカー・・・Line Pay利用可 ただしクレジットカードとの紐づけ要

    台鉄台南駅・・・Apple Pay利用可

    台北市内MRT・・・悠遊カード(Suicaのようなカードで発行費がかかる)は使えるが

    クレジットカード、Apple Payなどは見つけられず、ちょっとした高額紙幣も使用不可。

    悠遊カードがないと不便。

    桃園空港線・・・悠遊カード(Suicaのようなカードで発行費がかかる)は使えるが

    クレジットカード、Apple Payなどは見つけられず、ちょっとした高額紙幣も使用不可。

    悠遊カードがないと不便。

    桃園空港内自販機・・・Line Pay利用可

     

    ちなみに私は国内ではLine Payはまったく使ったことがなく、今回の出張のためにわざわざクレジットカードとの紐づけを行いました。

     

    弊社では中国のメーカーとの取引きが多く、次回出張に電子マネーをどうするか悩み中です。銀聯クレジットカードを作ってみましたが、現地でクレジットカードを使っている人少なく、ほぼ支付宝と微信支付というスマホ決済が主流らしいです。日本でもダウンロード、登録できるようですが、抵抗感のある人も多いのか、中国出張者むけに決済用のスマホを貸出すサービスもあるようです。銀聯デビットカードは口座からの直接引き落としで、使い勝手が良いとの話を聞きました。そこで国内で発行可能ということで、中国K銀行の東京支店に行きました。受付の女性に発行してもらいたい旨伝えましたが、あからさまに「いやそうな」対応でした。まず口座を中国K銀行にもっていなければいけないということと、審査もあるという話でした。受付の人の対応では、申請しても相当時間と手間がかかると判断した次第です。引き続き調査し実際に中国出張した時にまた報告いたします。

     

カテゴリー

最近の投稿