2019年7月2日
byコンティ

こんにちは都会のみなさん。
私はとある実証実験のため、道東の高原に滞在しています。
早起きして牧場を歩き、牛を眺め、暗くなったら寝る。
そんな〇ーターみたいな生活も3週目に突入しました。
結構、人里から離れていて、いちばん近いコンビニまで車で20分かかります。
不便です。心細いです。
…
…
…
で、なんの実証実験をしているのかというと、
放牧牛にGPS付きの首輪をつけて、行動をトラッキングすることで、
脱走や疾病の早期発見、発情の検知を実現できるかという内容です。
首につけているとこんな感じ。

優秀なGPS機器 (LT-501RH )をベースに開発した首輪で、バッテリーは1年ほど持ちます。
首の下についているオモリは、LT-501RH のカウンターウェイトの役割になっていて、
常にLT-501RH が上に来るようにしてあります。
これは泥汚れの防止や、フェンスにぶつけて破損してしまわないようにする工夫です。
脱走の発見については、レポート間隔さえうまく設定してしまえば、ezFinder BUSINESSのジオフェンスアラートが自動で通知してくれます。
難しいのは、疾病の発見と発情の検知です。
疾病時、発情時にはそれぞれ通常時とは異なる行動パターンを牛たちは示します。
それを首輪からのデータでうまく数値化するのが難しく、牛と行動を共にすることでそのヒントを得ようというのが、私が長期間滞在している理由でもあります。
先々週からの滞在で、牛との信頼関係も完成に近いと感じているので、
あとは良いデータを取らせてもらうだけというところまで来ました。
私が帰れるかどうかは牛次第。
なので、牛さんたちには寝る間も惜しんで頑張ってほしいと思います。